うしみる導入事例

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・士幌町農業協同組合様 インタビュー

ushimiru
ご担当:吉田様

 

新田牧場

標高:400m

面積:300ha(約20ha / 牧区で分割利用)

飼養頭数:650頭

うしみる首輪取付頭数:約500頭(2025年6月時点)

放牧形態:昼夜放牧

管理人数:9人

「うしみる」ご利用年数:5年目(2025年6月時点)

ゲートウェイ設置台数:3台

 

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―放牧中の牛の管理について、以前はどのような方法を取っていましたか?

放牧地内の牛の位置を推測して捜索して、目視で健康状態などを確認していました。

 

 

―「うしみる」導入を決めた理由やきっかけを教えて下さい。

以前、脚に装着するタイプの発情検知機器を導入したことがあって、それはあくまで牛舎内の発情検知がメインでした。放牧で使うにあたって、どちらかといえば私たちは位置情報の方を知りたかったので、それが最初の導入のきっかけでした。放牧地みたいな広範囲での位置把握ということで、「うしみる」を選択しました。

 

 

―「うしみる」は普段どんな場面で活用していますか?

朝事務所内で放牧牛の位置情報を確認した後、目的の牛の場所へ移動するために使用しています。

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―「うしみる」を導入してから作業に変化はありましたか?

 牧場内を歩くのは「うしみる」を導入してからも変わらないですが、GPSで牛の位置がわかった上で見回りを行うので、だいぶ気持ちが楽になりました。その後の作業の予定も立てやすいです。濃霧でも目標牛に容易に到達できるようになりました。

例えば今までは、事務所から朝見回りのスタート時点で牛が脱走していても実際に見に行くまでどのような状況かわかりませんでした。道路沿いにおいては、脱走牛の位置把握は容易ですが、それでも現場に行かなければ実際の牛の位置はわかりません。また複数牛の脱走の場合は他のスタッフを呼ぶにも、皆広大な牧野に散らばっているため、「これが終わったらそちらに向かいます」というような状況で、大変時間がかかります。それが朝一番の時点で「あそこが怪しいから皆で見に行こう」と前もって準備出来るようになったのが楽ですね。

 

  

―実際に何かが起こった時の対応の早さに変化ありましたか?

 そうですね。「うしみる」を導入してすぐに大きな脱走が発生しました。「うしみるアプリ」を見たら敷地の向こうにいて、「あそこに逃げているようだ」と、皆を集めてすぐ対応出来ました。

もし「うしみる」が無かったら、牛がいないことに見回り担当者が気づいて「あそこにいるはずだ」という推測で皆で探しにいくことになります。日々の時間短縮もそうですが、何かあった時の対応部分で「うしみる」を導入したメリットがありますね。

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―牛の行動が“見える化”されたことで、効率化された作業はありましたか?

 脱走した時の捜索作業ですね。放牧地に入りたての牛は柵に慣れていないので、「ここで止まらなきゃいけない」というのがわからず、そのまま柵にドーンとぶつかり逃げるようなことがあります。それを携帯で見られるので、「多分あっちの方にいる」って探しにいくことができます。

 

  

―「うしみる」の操作や首輪の装着にはすぐ慣れましたか?

 ベルトをかけるという作業は最初だけ慣れなかったです。慣れれば大したことは無いですし、脚に着けるタイプだとバタバタしている牛に装着するのはかなり危険です。ちょっと脚を上げると身の危険を感じます。

首だと元々番号札を着けているのもあってやりやすいです。「うしみるアプリ」の操作はそんなに難しいものでは無いかなと思います。

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―スタッフさんは全員「うしみる」を見ていますか?

 ほぼ全員見ていますね。朝一番に僕がPC見て、多分大丈夫そうと、他のスタッフに伝えることもあります。

アプリ画面の方は、初めて見る人には牛の登録とか紐づけは難しいかと思うのですが、地図を見て牛がここにいるよっていうのは、まあ地図の上に牛のアイコンがあるので、細かいところがわからないとしてもおおまかなことは見た目の情報でわかります。

  

 

―「うしみる」を使う上で特に気に入っている点はどこですか?

 首輪の装着のしやすさと、あとはアプリで改善して欲しいところがあったら相談しやすいのが良いところですね。

  

 

―「これは便利だな」と感じたエピソードがあれば教えてください。

 1ヶ月に10回くらいは午前中の濃霧になってしまうので、位置情報を見て捜索出来るのが便利ですね。その時「うしみる」が無かったら勘に頼るしかありません。

 

 

―「うしみる」があって良かったと感じた場面はありましたか?

脱柵の回数自体にもちろん変わりは無いですが、捜索時の初期対応が早くなって作業時間も短縮されました。今後の対策もしやすくなりましたね。

 

  

―経験や感覚での捜索が「うしみる」で出来ることにより新人の教育という面でハードルは下がりましたか?

 そうですね。牛の動作とか足跡を辿っていくっていう経験ならではの感覚もあります。しかし足跡を見失うこともありますし、「うしみる」で位置情報を見て即座に探しにいけるほうが早いかなと感じます。

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―他の牧場に勧めるならどの部分ですか?

 それぞれの牧場の起伏によりますが、LoRaは結構遠くの牛とも通信できるので、ゲートウェイの設置台数を節約出来るしそういう点ではやりやすいと思います。当牧場は3個所ゲートウェイを設置していますが、1つでもほぼカバーできるかもしれません。